劣化しやすいバイクシートを染め直して復活させよう
どんなに大切に扱っていてもバイクは時間経過とともに様々な部分が劣化していきます。
特にレザーで作られているシート部分の劣化が激しく、普通に乗っているだけでもシートのダメージが深刻化することが少なくありません。
せっかくマシン本体が格好良く磨かれていてもシートがボロボロでは格好がつきませんので、シートも定期的にメンテナンスすると良いでしょう。
メンテナンスをする方法にはいくつかありますが、より気軽に出来るメンテナンスにシートの染め直しがあります。
シートの染め直しは張替えに比べて必要な物も少なく、特別な技術が必要ありません。
始めてメンテナンスをする方でも失敗をしにくいので、初心者ライダーにもおすすめです。
染め直し時の作業手順について
シートの染め直しをする為にはまず、シート染め専用の塗料が必要です。
専用の塗料を使わないと見た目が悪くごわごわとした仕上がりになってしまいますので、シート染め専用のアイテムを用意しましょう。
シート染め専用のアイテムは缶スプレータイプで手軽に使えるタイプが多い為、吹きかけるだけで手軽に使えます。
スプレーを拭き掛けをする前には洗剤を含ませた濡れ雑巾でシートの表面の汚れをしっかりと拭き上げます。
次にワックスオフで脱脂をした後、乾燥した綺麗なウエスで余分な脂をふき取ったら、スプレーをしていきましょう。
スプレー缶をしっかりと振ったら最初は全体的にカラーリングを施すように薄めに定着させていきます。
薄く全体均一に塗りおえて乾かしたら、二回目以降でしっかりと色をつけて下さい。
一度でしっかり色をつけようとすると厚塗りしてはがれてしまったり、結果として色むらが出る原因に繋がるため注意が必要です。
シートにしっかりと色がついたら乾かして完成ですが、仕上げたい色のタイプによってはサーフェサーなど更に吹き付ける必要があります。
どのカラーで染めたいかに合わせて使うスプレーの種類が変わりますので、自分のバイクに合わせたカラーを選びましょう。
シート染め直し時はこんなことに注意
スプレーを扱う際には屋外など空気の換気が行き届いている場所で行います。
室内で行う際には充分に換気を行い、誤って吸い込むことが無いようにマスクなどをして作業をして下さい。
基本は屋外での作業をしないと危険ですので、シートを外したら充分スペースに余裕があるところを選ぶようにしましょう。
またシートを外さずに行う場合は、マスキングシートやマスキングテープを使って、塗る場所以外をケアする事も大切です。
スプレーの塗料は非常に強力ですので、塗る予定以外の場所に着くと汚れが落ちなくなります。