バイクの冷却液も交換が必要
ロングライフクーラント「LLC」は、エンジンの各部を周っているため、温度が上がったり下がったりを繰り返すことで劣化しやすくなります。
そのままメンテナンスせずにいるとLLCの汚れが循環経路に貯まり不具合が起こることもあるのです。
そのため、冷却液も定期的に交換する必要があります。
交換する時には古い冷却液を抜き、その後経路の中をきれいに洗浄することが重要です。
ここで汚れたまま交換してしまうと、結局また汚れが付着します。
また冷却液として真水を入れないこと、さらに作業をしてから空気を抜く作業を行うことがポイントです。
冷却水にはどんなものを用意するのか
冷却水に真水を入れると冬、気温が下がった時凍結のリスクが高くなります。
またウォーターポンプが回転するための軸部分にあるメカニカルシールの潤滑が足りなくなり水が漏れるという状態になる事もあるのです。
そのため、冷却液には必ずLLCを入れる必要があります。
準備するもの、また注意点などもよく理解し交換を行いましょう。
冷却水を交換する時期は?
冷却水の交換時期はマニュアルや取扱説明書にも記載されています。
通常、4年から5年くらいで交換と書かれているのですが、これは新車の時の交換サイクルで、古いバイクなどの場合、2年くらいで交換が必要です。
車検があるバイクの場合、車検の時に交換することで問題ないでしょう。
また見た目から判断する目安として、冷却液の色が変色してきたら交換目安と考えておきます。
バイクの冷却水、交換方法とは
最初に古い冷却水をしっかり抜きます。
その後、新しい冷却水をラジエターキャップから入れていき、エンジンを一旦かけて液面が下がるのを待ってから、必要量を足すようにしましょう。
ラジエーターキャップを締めて、リザーバータンクにも冷却水を適量入れておきます。
冷却水を抜いた時にさびなどが見えるようなら、水道水で経路をしっかり洗い流すことも必要です。
こうすることで余計な汚れを冷却液内に残すこともなくなります。
冷却水の交換方法としては、ラジエーター内の交換と全量交換があり、バイクショップなどで行ってもらうと全量交換で1時間から2時間程度、工賃が5000円くらいでプラス利用したLLC費用です。
ラジエーター内の交換はそれほど時間もかからず、20分程度で完了します。
工賃も全量交換より安くなるので、時間がない時や費用をかけられないという時にはラジエーター内の交換にするといいでしょう。
しかしラジエーター内の交換は全部の冷却水を交換できないので、その後、交換の回数が多くなることが多いです。
何度も交換するということを考えると、費用的に見ても全量交換の方がお得といわれています。