樹脂パーツが色褪せする原因とは?
バイクの外装といえば、一部樹脂パーツが用いられていることが特徴です。
サイドミラーの付け根やサイドステップ、カウルトップなどに採用されており、SUV車などには特に多く見られます。
樹脂パーツは大きく分けて塗装仕上げと未塗装仕上げの2つに分類されますが、中でも未塗装仕上げの場合は色褪せや白ボケが起こりやすいとされており、これを防ぐためにも適切なメンテナンスが求められます。
こうした症状の原因はいくつか考えられますが、まずは樹脂パーツが日光に弱いことが考えられます。
紫外線によって樹脂が劣化して、これにより表面が荒れることで白くなってしまうのです。
これは樹脂パーツの素材であるポリプロピレンが、紫外線に弱いことが原因です。
かといって日陰に置いて直射日光を防げば紫外線を避けられるかといえばそうでもなく、直射日光より劣化スピードは抑えられるものの、少しずつ色褪せは進行していきます。
また、屋外でバイクを保管することは紫外線以外にも樹脂パーツ劣化の脅威があります。
それが、酸性雨による樹脂パーツへのダメージです。
酸性雨が樹脂パーツに染み込んで乾く、これが繰り返されることで徐々に樹脂パーツは劣化して色褪せていきます。
このような外部の要因で樹脂パーツが劣化してしまうのは、未塗装仕上げであることが根本的な原因です。
未塗装だからこそ表面を保護するコーディングも一切ないため、日光や酸性雨の影響を一番に受けてしまいます。
武骨なデザインを表現するために未塗装の樹脂パーツを使用する車種も多いですが、こうした色褪せのデメリットがあることはよく覚えておかなければなりません。
樹脂パーツが色褪せた場合の解決方法
樹脂パーツが色褪せたからといって、諦めることはありません。
対処法を理解していれば、色褪せを改善できる方法もあります。
色褪せた箇所に対して樹脂のコーディング剤を塗布してあげれば、色褪せも元の状態に戻ります。
コーディング剤を塗布する時は、専用のスポンジやキッチンペーパー等を利用して優しく塗り込んでいきましょう。
コーディング剤の量は多すぎても少なすぎてもムラができるため、適度な量を塗布することが重要です。
また、シリコンスプレーを使うことでも色褪せを元に戻すこともできます。
この場合は1週間程度で効果もなくなってしまうため、あくまで一時的な対処にはなります。
色褪せてしまった場合はこうしたコーディングで対処できますが、そもそもの予防策としてバイク保管時はカバーを被せる、雨風や日光をしのげる暗所で保管するなどの対策も徹底しておきましょう。
防犯対策も兼ねるのであれば、屋外ではなくガレージ等で厳重に保管するのも効果的です。